暗号通貨って、いつ買っていつ売ればいいのか。
僕もawabotaでweb3の案件を触らせてもらっていたときも買ったはいいが売りどきが分からず負けてしまうことが多かったです。
チャートを見てテクニカルやファンドメンタルを駆使していくら勝率を上げようも、最終的に負けた金額が大きければ意味がありません。
また情報量が多すぎるため何が正しいものなのか分からなくなります。
そこでAIを使ってawabotaの会員専用の暗号通貨情報ツールが作れないかと思ったのが発端です。
ビットコインの価格・ニュース・イベント情報を一つの画面に集約した“自分専用のアプリ”を使うことで誰が見てもすぐに買い時売り時がわかるツールの開発に取りかかりました。
診断アプリ同様にChatGPTを使用し、今回はAPIを組み合わせました。
難しそうに見える暗号通貨の世界でも、AIの力を借りれば“自分に必要な情報だけ”を整理し、見える化ができる。
Web3とAIの可能性と、開発の全体像をお伝えします。
暗号通貨の「売り時・買い時」を感覚ではなくAI が可視化する
SNSで「上がりそう」と言われたら買い、急に下がったら慌てて売る。
そんな曖昧な判断の繰り返しで、利益を得るどころかメンタルが削られる経験をしたのは少なくありません。
例えばビットコインは価格の上下が激しく、値段が上がると予測しても外れて損をしたり、フェイクニュースが多いです。
どれだけ画面に張りついていても、振り回されて結果損をすることがほとんどです。
情報も多すぎて、何を信じればいいか分からない。
誰かの予想や噂を頼りにトレード情報はとにかく不安定でした。
そんな中で、「今は本当に買い時なのか?」「これは売るべきシグナルなのか?」を直感ではなく市場全体のデータをひとまとめで管理できたら。
感情で動くのではなく、客観的な数値やグラフをAIが判断して誰が見ても買い時売り時がわかる。
そんな可視化できるアプリを開発最初のきっかけでした。
ChatGPTとAPIがあれば専門知識ゼロでもデータは引き出せる
アプリを作ろうと思ったとき、最初にぶつかった壁がAPIです。
APIとは、簡単に言えば「情報を引き出すための自動ツール」
暗号通貨のように日々大量のデータが更新される世界では、人力で情報を探し続けるのは限界があります。
そこで登場するのがAPI(Application Programming Interface)です。
APIを使うことで、ニュースサイトやチャートサービスなどの「データ提供元」から最新情報を自動で取得できるようになります。
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CoinMarketCap:暗号通貨の価格やチャート、時価総額などの数値データを取得できる
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CryptoPanic:暗号通貨関連のニュースをリアルタイムで引っ張ってこれる
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CoinMarketCal:イベント情報(ハードフォークやアップデートなど)を取得できる
この3つのAPIを組み合わせることで、「価格×ニュース×イベント」の情報を一つの画面で可視化できます。
APIの取得は無料で使用できるものから月500ドル以上のものまで存在します。
注意点としてAPIによってはVPNが日本非対応になる可能性もあるということ。
最初はAPIの使い方どころか、HTMLやJavaScriptの基本的な書き方すらわかりませんでした。
けどChatGPTに「このコードをどう編集すればいい?」「複数のAPIをどう組み合わせたらいい?」と聞くことで、動く形に近づいていきました。
API=難しそうな開発者の世界ではなく、欲しい情報を自由に引き出すためのツール。
技術的な知識がなくても、ChatGPTとの対話があれば、専門家じゃなくてもデータを使いこなす側になれます。
AIを使って自分に必要な情報だけを一画面にまとめる
世の中にはプロが作った立派な分析ツールやアプリがたくさんあります。
暗号通貨を対象とした情報ツールも数多く存在するが、正しい情報を判断できず結果損をする。
客観的な数値やグラフをAIが判断して誰が見ても買い時売り時がわかるものをChatGPTで開発することは可能でした。
開発期間は約2週間。
今回はビットコインを対象にしたもので実際にアプリを使用し取引をしてみました。
結果として一目見て買い売りの判断はでき、勝率も上がりました。
ただ、シェアはしませんでした。
理由は勝率が100%には至らないこと。ファンダメンタル情報まで完全に取得することが叶わなかったからです。
テクニカルやトレードの補助としては実践的なものが出来ましたが、あくまでも補助程度となりました。
ただしAIで必要なものだけを自分のために選んで作れるという体験は、想像以上の収穫となりました。
Web3ではすでにAIが使われていた
今回、AIとAPIを使用して仮想通貨の情報を一画面にまとめるツールを作るという面では実験は成功しました。
「このアプリ、もしかして武器になるかも」と思えるレベルにまで育てることも可能だと思っています。
一番の発見は、「AIがWeb3の世界でも本当に役立つ」という確かな手応えでした。
暗号通貨の価格、イベント情報、ニュース、それぞれ別々のサイトで見ていた情報が、ChatGPTとAPIを組み合わせるだけでひとつに集約できる。
難しい技術や開発知識がなくても、必要な機能”を自分で組み立てられるのは大きな収穫です。
調べてみると、2022年ごろからすでに世界では、AIとWeb3を掛け合わせたプロジェクトが次々と立ち上がっています。
たとえば、SingularityNETやOcean Protocolのようなプロジェクトでは、AIモデルをブロックチェーン上で動かし、分散型のデータ売買や予測モデルの提供などが進められていました。
また、TenSquaredのレポートでは、「AIがWeb3における信頼性や透明性の課題を補完する存在になる」とまで言われています。
つまり、僕がやっていたことは、すでに世界中のプロジェクトで本格的に実装されている流れの “超ミニ版”だったわけです。
しかも、ChatGPTのような生成AIのおかげで、これまで一部の技術者しかできなかったことが、誰でも挑戦できる時代になった。
僕はコードも意味もわからないところから始めましたが、それでもここまで実装できました。
時代が、誰もが開発者になれるように進化しているからこそ、できたことだと思います。
AIがこれまでの壁をどんどん壊してくれる時代になりました。

