MLM動員ゼロ3年でも勧誘が止められない理由

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老後資金という目的と、動員ゼロの現実

異業種交流会で、中年の女性と話をした。

最初に出てきた言葉は、「老後の生活が不安だから資金を作らないといけない」だった。

老後の資金を作るために、今の紹介活動を続けているとも話した。

一方で「3年やっているけど、まだ誰も動員できていない」とも言っていた。

目的ははっきりしている。けれど、数字は増えていない。

その影響なのか、話し相手を見つけるや否や、自分がやっている活動の中身よりも、関わっている会社や社長の凄さを惜しみなく語っていた。

ここでは「目的があるのに結果が出ない」状態が、一定期間そのまま残っているように見えた。

目立つのは、成功や失敗の評価ではなく、時間の使われ方だった。

「結果が出ないなら止める」という単純な流れにはなっていなかった。

会場に入ると紹介する役回りに戻りやすい

異業種交流会は、話を聞くだけでも成立する場だ。

それでも紹介活動をしている人は、会場に入ると自然に役回りが決まりやすい。

声をかける側になる。

説明を始める側になる。

次の連絡先交換を進める側になる。

動員がゼロでも、この動きは、良くも悪くも他人の印象に残ることがある。

結果が止まっていても、場の中では「紹介する人」として振る舞う流れが続く。

止められないのは、気持ちの問題というより、会場での役回りが固定されるからかもしれない。

この段階では、収入の話はまだ現実になっていない。

それでも役回りだけが先に走り、続いていく。

結果より先に人とのつながりが残る

動員が増えないなら、撤退が選択肢に入ってもおかしくない。

それでも続くとき、残っているのは成果より「つながり」に見えることがある。

同じチームの関係。

紹介してくれた人との関係。

次の会に誘うまたは誘われる関係。

つながりが残ると、「次も行く」が自然に起きる。

紹介活動が収入のための行動というより、関係を保つ動きとして続く場面がある。

動員が出ない状態が続くほど、結果より関係が中心に残りやすい。

ここでは、信頼の置き場所も少し変わって見える。

「動員できたか」より、「場に来ているか」「関係が続いているか」が、信頼のように扱われる瞬間がある。

お金の話が「今」ではなく「これから」になりやすい

動員がゼロの状態では、今の数字を根拠に話しにくい。

その代わり、説明が未来に寄りやすい。

「これから流れが来る」

「積み上げれば形になる」

「今は準備の期間」

未来の話は、今の停滞とぶつかりにくい。

ぶつかりにくいから、止める判断を作りにくくなる。

続ける言葉のほうが先に揃いやすい。

老後資金という目的は現実的だ。

ただ、現実的な目的ほど、結果が出ない期間の不安も大きくなりやすい。

その不安を埋める形で、未来の言葉が強くなる場面もある。

価格(どれだけ稼げるか)の話が、実績ではなく「これから」で支えられると、結果が出ない状態でも活動を続ける要因になりやすい。

やめる判断は行動だけで終わらない

紹介活動をやめるのは、行動を止めるだけでは終わりにくい。

役回りを変えることになり、つながりの置き方も変わる。

「もう行かない」と決めることは、「そのつながりから離れる」ことに近づく場合がある。

離れることで、居場所や人間関係が揺れる感覚が出ることもある。

その負荷が大きいほど、やめる判断は遅れやすい。

結果が出ないのに続いてしまうのは、本人の努力不足というより、役回り・つながり・未来の言葉が組み合わさって、止めにくい流れができるからかもしれない。

交流会では、老後資金という目的が語られていた。

同時に、3年動員ゼロという現実も語られていた。

その二つが並んだまま、会場では「紹介する側」の動きが繰り返されていた。

目的は強く語られていた。結果は増えていなかった。時間だけが積み上がっていた。