案件を引退する言葉と裏腹に勧誘の言葉が出る理由

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紹介で会った相手の口から出た「引退したい」

知り合いの紹介で、ある女性と出会った。

子どもや孫がいて、いわゆる通常の仕事をリタイアした方だった。

彼女とは2年ほど前に初めて会話をした。

その後は彼女自身の体調の問題もあり、連絡を交わすことはなかった。

そんな彼女から連絡が来たため、会って話すことになった。

彼女はこれまで、株トレードや複数の案件に関わってきたと言っていた。

その分だけ失敗も重ねてきたとも話していた。

過去には、勧誘してきた人から恨み辛みを言われた経験もあるという。

だから、案件や投資からは引退したいと口にしていた。

今やっているプロジェクト案件も「期限付きで辞めたい」と言っていた。

ただ、会話が進む中で、勧誘に近い発言が混ざった。

引退の言葉と、紹介の言葉が、同じ時間に並んでいた。

久しぶりの再会なのに、話題は「終わらせたい」から始まっていた。

「やめたい」は結論ではなく状態の説明になりやすい

引退したいと言うとき、それは決意表明というより、状態の説明に近い場合がある。

疲れている。もう増やしたくない。これ以上失敗したくない。

そういう感覚が、そのまま言葉になる。

この段階では、「やめる」と「やめたい」が違う。

前者は決めた話で、後者は続いている状態を含んだ話になりやすい。

彼女の言葉も、「もう終わり」と言い切る形ではなく、距離を取りたい形に見えた。

距離を取りたいと言いながら、紹介の話が出る。

その同居は、意思が弱いというより、まだ終わっていない状態が残っているからかもしれない。

話し方の型が残っていると勧誘の言葉が混ざる

株や案件に長く触れてきた人は、会話の型が残りやすい。

説明の順番、安心させる言い回し、背中を押す言葉。

それらは状況が変わっても、会話の中で出てきやすい。

とくに「今やっている案件」がある場合、話題として取り出しやすい。

辞めたいと言っていても、関わっている以上、言葉は出る。

言葉が出ることで、勧誘に見える場面も生まれる。

引退の言葉と勧誘の言葉は、別々の人格から出ているというより、

同じ人の中に残っている“過去の型”と“今の疲れ”が、同時に表に出たように見える。

期限付きの辞めたいは終わりを決めにくくすることがある

彼女は「期限付きで辞めたい」と言っていた。

期限があると、終わりが見えるようで、実際は見えにくくなる場面がある。

期限があるほど、「それまでは関わる」が成立しやすい。

成立している間は、会話の中で案件の話が出る。

出ると、紹介の言葉も混ざりやすい。

終わりを作るには、関係の整理も必要になる。

誰にどう伝えるか。どこまで関わるか。どう距離を取るか。

この整理が重いと、終わりは先延ばしになりやすい。

引退と勧誘が同じ会話に並ぶときに残るもの

彼女は、失敗の経験を話していた。

恨み辛みを言われた経験も話していた。

だから引退したいと言っていた。

それでも、紹介の言葉が混ざった。

引退したいという言葉と、続いている関わりが同時に残っていた。

その場では、結論は出ていないように見えた。

引退は宣言というより、時間をかけた移動として進むことがある。

目的は「終わらせたい」だった。会話には「続いている要素」も残っていた。

二つが並んだまま、整理されずに置かれていた。