ビットコインと株式は同じ「資産」として語られてきた? ─ 評価軸が異なる前提

定点

こんにちは、みいたくです。

 

数年前より、ビットコインと株式、

あるいはビットコインとNISA、

ビットコインとアルトコインを並べて語る場面が増えています。

周囲を見渡しても、

「どの資産を持てばいいのか分からない」

「どんな資産運用が正しいのか知りたい」

と考え、スクールや情報源を探す人が急増していました。

こうした動きの背景には、それぞれの資産が、

同じ「資産」という言葉で括られながら、

異なる前提のもとで語られてきたという構造があるように見えます。

ここでは、どの資産が良いか、どれを選ぶべきか、という話はではなく、

ビットコインと株式がどのような評価軸の違いを持って語られてきたのかを整理します。

 

起きている事実

現在、ビットコインと株式は、

どちらも「資産」という言葉で語られることが一般的です。

実際の場面では、

・ビットコインと株式を同じ枠で比較する

・NISAと暗号資産を並べて検討する

・価格の上下だけで並列に語られる

といった状況が多く見られます。

その一方で、

どの基準で比較されているのかが曖昧なまま、

「同じ資産」という前提だけが共有されている場面も少なくありません。

この曖昧さが、判断に迷う人が増えている背景として

表に出てきているように見えます。

 

そこにあった前提条件

株式が資産として語られてきた前提には、

・企業活動への参加

・キャッシュフローの存在

・制度や法律による位置づけ

・評価指標(業績、配当、成長性など)

といった要素が含まれていました。

株式は、「事業と結びついた価値」を前提として評価されてきた資産でした。

一方で、

ビットコインが語られてきた前提には、

・中央管理者を持たない仕組み

・価値の保存や移転の実験

・国家や制度から距離を取る思想

・価格形成の市場依存性

といった、

異なる要素が含まれていました。

ここでは、企業の成果や配当ではなく、

仕組みそのものが成立しているかどうかが注目されていた側面が大きかったと整理できます。

 

前提が変わったことで起きているズレ

時間の経過とともに、ビットコインも株式も、

「価格が動く資産」として同じ画面上で表示されるようになりました。

この変化によって、

・価格変動という一つの指標だけが強調される

・評価軸の違いが見えにくくなる

・同じ基準で比べられているように感じられる

というズレが生まれています。

株式が前提としてきた「事業・制度・継続性」と、

ビットコインが前提としてきた「仕組み・ネットワーク・非中央性」は、

本来、同じ軸上に置かれていたわけではありません。

しかし、資産という言葉で一括りにされることで、

前提の違いが省略されたまま比較が行われる状況が生まれています。

 

一度、定点に戻って見た整理

ここで整理できるのは、

ビットコインと株式がどちらも「資産」と呼ばれているからといって、

同じ評価軸で語られてきたわけではない、という点です。

・株式は、事業と制度を前提に評価されてきた

・ビットコインは、仕組みとネットワークを前提に語られてきた

・価格は結果として現れている要素の一つに過ぎない

この前提の違いを見落としたまま比較が行われると、

判断の置き場が不安定になりやすくなります。

近年、

資産運用について迷う人が増えている背景には、

「どれを選ぶか」以前に、

どの前提で語られている資産なのかが十分に整理されていない

という構造があるようにも見えます。

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