現象の観測
地方に移住した人の話を聞くと、生活は整っているように見える。
家賃は下がる。
通勤時間は短くなる。
子どもと過ごす時間も増える。
一方で、仕事や副業、収入の話になると少し空気が変わる。
オンラインで仕事を続けている人もいる。
都市部の案件を受けている人もいる。
しかし、移住後に単価が大きく伸びたという話は多くない。
生活は変わった。
だが収入構造はそのままのようにも見える。
なぜ起きるのか
地方在住でも、多くの仕事や副業は時間依存型だ。
働く。
納品する。
対価を得る。
止まるとゼロになる構造にある。
地方という生活環境は変わっても、
収入の仕組みが外部依存型のままなら、価格決定権は市場側にある。
単価はクライアントが決める。
案件の価格もプラットフォームが決める。
住む場所が変わっても、
立ち位置が変わらなければ収入層は厚くならない。
地方移住は生活の選択だが、
収入構造の転換とは限らない。
平面と立体の違い
平面収入は止まるとゼロになる構造だ。
働く時間が止まれば収入も止まる。
案件が終わればまた探す。
一方で、立体収入は履歴として残る構造を持つ。
発信が蓄積される。
信用が記録される。
検索される。
時間を使った行為が、将来の接点になる。
地方であっても、立体構造を持つ人は地理に依存しにくい。
場所は変わっても、
履歴は消えない。
立ち位置に回収
両立できている人の共通点は、
生活が変わっても立ち位置が揺れないことにある。
地方に移住しても、
子どもが生まれても、
介護が始まっても、
価格決定権を外に置いたままにしていない。
信用が履歴として残る構造を持っている。
場所は変数。
構造は固定。
立ち位置が揺れないとき、
収入も揺れにくいように見える。
結論は断定しない
地方在住でも収入は積み上がる人もいる。
積み上がらない人もいる。
違いは努力量だけではないのかもしれない。
止まるとゼロになる構造にいるのか。
履歴として残る構造にいるのか。
それは場所の問題だろうか。
それとも立ち位置の問題だろうか。

