活動の場で、
疲弊していると表現される人の存在が、
繰り返し観測されます。
時間を使っている、
関与している、
関係性の中にいる、
という状態は続いている一方で、
消耗感だけが残っている様子が見られます。
発言や振る舞いを追っていくと、
共通する状況が浮かびます。
・役割が増えている
・期待が重なっている
・境界が曖昧になっている
当初は一つの関与だったものが、
いつの間にか複数の立場を含むようになり、
整理されないまま進行しています。
ここに、繰り返し見られる構造があります。
行動している本人は
「参加している側」に立っている一方で、
周囲からは
「担っている側」として扱われる。
立ち位置は動いていないのに、
役割だけが増えていく状態です。
見落とされやすい点として、
疲弊の原因が
量や能力に帰されやすいことが挙げられます。
しかし観測されるのは、
負荷の大小ではなく、
位置関係のずれです。
何をしているかよりも、
どこに置かれているかが、
明確でない状態が続いています。
この構造の中では、
行動は継続しますが、
基準が定まらないまま進みます。
期待は外から流れ込み、
役割は内側で抱えられ、
整理されないまま積み重なります。
その結果として、
消耗だけが静かに表面化していく状態が、
自然に生じています。
